翡翠は黙って聞いていた。 遮らない。 否定しない。 だから。 美都も止まらなかった。 「最近」 俯いたまま続ける。 「眠れない」 「……うん」 「夢見る」 「うん」 「起きたら誰もいない」 胸が苦しい。 言葉にするたび苦しい。 でも。 少しだけ楽になる。 翡翠が聞いてくれているから。