二日目の朝目を覚ましてすぐに無意識にスマホを見る。
通知はない。
当然だった。
まだ朝の六時。
そんな時間に連絡が来るはずがない。
それなのに少しだけ残念に思った自分にため息を吐いた。
学校へ向かい教室へ入る。
視線が動く。
窓際の席。
空席。
昨日と同じ。
分かっていた。
緋色はまだ熱がある。
翡翠も休む。
分かっている。
でもその席を見る度に胸の奥が少しだけ空っぽになる。
昼休みの踊り場でまた一人だった。
パンを開く。
でも半分も食べられない。
いつもなら隣で翡翠が喋っている。
くだらない話をしている。
笑っている。
今日はそれがない。
静かだった嫌になるくらい。
「神城」
クラスメイトに呼ばれる。
「最近橘と一緒にいるよな」
美都の動きが止まる。
「そうか。今日休みだもんな」
何気ない会話。
それだけなのに胸が少し痛んだ。
自分でも意味が分からない。



