「帰ろ?」 翡翠が言う。 美都は小さく首を振った。 「嫌だ」 自分でも驚く。 また本音が出た。 翡翠も少し目を丸くする。 「なんで?」 その問いに。 言葉が詰まる。 なんで? そんなの決まっている。 家に帰りたくない。 一人になりたくない。 でも。 言えない。