「神城くん!!」 声が聞こえた。 顔を上げる。 雨の向こう。 翡翠がいた。 必死な顔で走ってくる。 その姿を見た瞬間。 張り詰めていた何かが切れた。 「ひす……い」 掠れた声だった。 次の瞬間。 美都の身体が動く。 自分でも止められなかった。