君だけが俺の居場所だった


綺麗。

そんなこと今まで考えたこともなかった。

友達に対して普通そんなこと思う?

胸が鳴る。

顔が熱い。

緋色の言葉が蘇る。

――好きなんじゃない?

「……」

もう前みたいには否定出来なかった。

その時美都が少しだけ動く。

肩に額を擦り寄せるように。

無意識だった完全に。

翡翠の心臓が止まりそうになる。

「っ……」

思わず息を呑む。

でも美都は気付かない。

安心したように小さく息を吐くだけだった。

反則だと思った。

「……落ち着く」

ぽつり。

美都が呟く。

翡翠が固まる。

「え?」

「お前」

目を閉じたまま小さく続ける。

「落ち着く」

心臓が爆発しそうだった。