「帰りたくないなら」 翡翠が続ける。 「無理しなくていいよ」 美都は目を伏せた。 図星だった。 帰りたくない。 一人になりたくない。 そして何より翡翠のそばにいたかった。 その感情にもう言い訳はできなかった。 結局美都は泊まることになった。 緋色は大喜びだった。 「やったー!」 リビングを走り回る。 翡翠は苦笑していた。 「騒がないの」 「だって神城さん泊まるし!」 本当に嬉しそうだった。 その姿を見て少しだけ笑った。