「約束したもんね」 翡翠が言う。 美都の肩が僅かに揺れる。 「来るって」 そう言って笑う。 当たり前みたいに。 その瞬間。 美都は気付く。 約束を守ってもらっただけで。 こんなに嬉しい。 こんなに安心する。 それが。 普通じゃないことくらい。 もう分かっていた。 でも。 止められない。 翡翠が笑う。 安心する。 翡翠がいない。 苦しい。 その繰り返し。 そして。 最近は夢だけじゃない。 授業中も。 帰り道も。 家にいる時も。 気付けば翡翠のことを考えている。 自分でも異常だと思う。