君だけが俺の居場所だった


気付けば。

美都は眠っていた。

久しぶりだった。

夢を見なかったのは。

どれくらい眠ったのか分からない。

目を開ける。

窓の外は少し赤くなっていた。

夕方だった。

ぼんやりと天井を見る。

そして。

隣の気配に気付く。

翡翠だった。

ソファの横に座っている。

本を読んでいたらしい。

「……何してる」

掠れた声で聞く。

翡翠が顔を上げた。