「無理って何だ」 「だって忘れられないもん」 翡翠は正直だった。 美都は顔をしかめる。 最悪だった。 名前を呼んだ。 しかも。 あんな情けない声で。 置いてくな。 そんなことまで言った。 思い出しただけで吐き気がする。 「……見てたのか」 「うん」 即答だった。 逃げ道もない。