「お茶いる?」 翡翠が聞く。 「勝手に人ん家の台所使うな」 「じゃあ座ってて」 翡翠が第所に向かう。 その背中を見た瞬間だった。 ふっと視界が揺れる。 昨日も寝ていない。 その前も。 まともに眠れていない。 限界だった。 身体が傾く。 「神城くん!?」 翡翠が慌てて駆け寄る。 倒れそうになる身体を受け止める。 「大丈夫!?」 「……平気」 全然平気じゃなかった。