翌日。 教室。 美都は無意識に翡翠の席を見る。 空だった。 胸がざわつく。 まだ朝だ。 来ていないだけ。 分かっている。 それなのに。 落ち着かない。 時計を見る。 扉を見る。 また席を見る。 自分でも異常だと思った。 その時。 教室の扉が開く。 翡翠だった。 「おはよー!」 その声を聞いた瞬間。 胸の奥が軽くなる。 安心する。 そして。 そんな自分が気持ち悪かった。