君だけが俺の居場所だった


「やきもち?」

その瞬間美都が固まる。

心臓が止まりそうだった。

「違う」

即答。

早すぎるくらい。

「違うの?」

「違う」

顔を背ける。

でも耳だけ赤かった。

翡翠は吹き出した。

「ふふ」

「笑うな」

「ごめんごめん」

全然反省していなかった。

帰り道の別れ際翡翠が手を振る。

「また明日ね」

いつもの言葉。

でも今日の美都は違った。

家へ向かいながら何度も思い出す。

やきもち。

違う。

そんなはずない。

でももし本当に違うならどうしてあいつと話しているだけであんなに苦しかったんだろう。

その答えにまだ美都は気付いていなかった。