数日後。 昼休み。 いつもの踊り場。 「神城くん」 翡翠が呼ぶ。 「何」 「最近寝てないでしょ」 美都の肩が止まる。 翡翠はじっと見ていた。 目の下の隈。 悪い顔色。 以前より少し痩せた頬。 全部気付いていた。 「寝てる」 「嘘」 即答だった。 「寝てる」 「寝てない」 いつものやり取り。 でも。 翡翠は笑っていなかった。