君だけが俺の居場所だった


「待て」

追いかける。

走る。

必死に。

でも距離は縮まらない。

翡翠はどんどん遠くなる。

やめてくれ。

行くな。

置いていかないでくれ。

叫んでいるはずなのに。

声が出ない。

そのまま。

翡翠の姿が消えた。

「っ……!」

美都は飛び起きた。