スマホを見ると時刻は二十二時四十分。 まだ遅くない。 でも連絡する理由もない。 指が止まる。 画面には翡翠とのトーク。 少し前なら絶対に送らなかった。 迷惑だと思った。 でも今は違う。 『雨すごいな』 送信。 それだけだった。 たった一言なのに心臓がうるさい。 数秒後。 『ね!びっくりした😳』 返信。 美都は目を閉じる。 それだけで安心した。 本当にそれだけで少し呼吸が楽になる。 『眠れない?』 次のメッセージ。 指が止まる。 なんで分かるんだ。 本当にこの人は。