君だけが俺の居場所だった

月曜日久しぶりの学校だった。

翡翠と並んで歩く。

いつもなら少し離れて歩いていた。

でも今日は違う。

無意識だった。

気付けば隣にいる。

近くにちゃんと翡翠がいる位置に。

「神城くん」

「何」

「近くない?」

翡翠が笑う。

美都は無言で前を向いた。

自覚はあった。

でも離れる気にはなれなかった。

教室へ入るとすぐに翡翠は友達に呼ばれる。

「翡翠ー!」

「おはよー!」

すぐに輪の中へ入っていく。

美都は席へ向かった。

以前なら気にならなかった。

でも今は少し違う。

視界の端で探してしまう。

どこにいる。

誰と話している。

何をしている。

そんな自分に気付いて小さく眉を寄せた。