家へ帰る。 玄関を開ける。 静かだった。 いつもと同じ。 誰もいない家。 誰も帰ってこない家。 美都は靴を脱ぐ。 リビングへ向かう。 そしてソファへ座った。 スマホが震える。 反射的に手に取る。 翡翠からだった。 『今日帰る?』 さっき届いていたメッセージ。 まだ返信していない。 画面を見つめる。 返信しようとして。 やめた。 また閉じる。 指が動かない。