電話を切ると静かな朝が戻る。
翡翠は立ち上がった。
「朝ご飯作ろうかな」
そう言ってキッチンへ向かう。
その背中を美都は見つめた後立ち上がる。
そして無意識に後を追った。
自分でも気付いていない。
でも翡翠が視界から消えると不安になる。
もうそこまで来ていた。
キッチンで翡翠が卵を割る。
その横に立つ。
「神城くん?」
「何」
「なんでいるの」
「別に」
即答だった。
でも説得力はなかった。
翡翠は少しだけ笑う。
「手伝ってくれる?」
「……何すればいい」
素直だった。
最近の美都では考えられないくらい。



