君だけが俺の居場所だった

言った瞬間。

美都は後悔した。

何を言っているんだ。

自分は翡翠も固まっている。

当然だった。

こんなのどう考えてもおかしい。

「神城くん」

翡翠が困ったように笑う。

「寝るよ?」

当たり前の返事だった。

なのに胸が苦しくなる。

行かないでほしい。

離れないでほしい。

そんな感情が溢れてくる。

言うな。

やめろ。

理性が叫ぶ。

でももう止まらなかった。

「……待て」

翡翠が振り返る。

美都は俯いたまま拳を握る。

震えていた。

情けないほど。

そしてやっと絞り出した。

「一人に……」

声が掠れる。

「神城くん?」

翡翠の声が優しい。

だから余計に駄目だった。