家の前に着く。 翡翠が立ち止まる。 「じゃあね」 いつもの言葉。 なのに。 今日は少し違って聞こえた。 美都は家を見る。 静かな家。 誰もいない家。 それから。 翡翠を見る。 「……」 何か言いたかった。 でも言えなかった。 すると翡翠が笑う。 「また月曜日ね」 その言葉に。 美都は小さく頷いた。 そして初めて思う。 月曜日が。 こんなに待ち遠しいのは初めてだと。