君だけが俺の居場所だった


「神城くん昨日も雨に濡れてたよね」

「……」

「今日学校休んだし」

「関係ない」

「あるよ。心配したもん」

その言葉に美都の表情が少しだけ止まった。

心配。

美都はそんな言葉を向けられることなんて滅多になかった。

だから返し方が分からなくて。

「余計なお世話」

やっと出た言葉はそれだった。

私は少し困った顔をする。

でも引かなかった。

「じゃあ聞くけど」

「……」

「なんで雨の中いるの?」

美都は視線を逸らした。

答えない。

答えられない。

雨が嫌いだなんて雨の日だけ苦しいだなんてそんなこと言えるわけがなかった。

「別に」

「またそれ」

私は小さく笑う。

「神城くん別にしか言わないね」

「うるさい」

「初めてまともに会話した気がする」

「してない」