君だけが俺の居場所だった


しばらくして。

帰る時間になる。

翡翠が玄関まで送ってくれる。

緋色は最後まで手を振っていた。

「またね神城さん!」

「……ああ」

玄関の外へ出る。

風が少し冷たい。

翡翠も一緒に出てきた。

「送るよ」

「いらない」

「送る」

即答だった。

結局。

二人で歩くことになる。