君だけが俺の居場所だった


部屋を出る。

階段を降りる。

すると。

キッチンに翡翠がいた。

髪を後ろでまとめている。

朝食を作っているらしかった。

「おはよう」

先に気付いた翡翠が笑う。

美都は少しだけ視線を逸らした。

「……おはよう」

言い慣れない言葉だった。

翡翠が少し目を丸くする。

「神城くんから挨拶された」

「うるさい」

「レアだね」

少し笑われた。