しばらくして。 翡翠が部屋へ入ってくる。 布団を抱えていた。 「はい」 美都の前へ置く。 「使って」 「別に床でいい」 「よくない」 即答だった。 「枕もあるから」 「……」 「夜中苦しくなったら呼んでね」 まるで病人扱いだった。 「ならない」 「なるかもしれない」 「ならない」 「なるかもしれない」 緋色が吹き出す。 「二人とも仲良いね」 「良くない」 声が揃った。