考えてみてのその一言が何度も響く。 もし翡翠が頷いたら。 もし考えると言ったら。 もし好きになったら。 胸が苦しい。 息ができない。 聞きたくない。 これ以上何も聞きたくない。 翡翠が口を開く。 何かを言おうとしていた。 でもその前に美都の身体が動いた。 逃げるようにその場から離れる。 足音が響く。 止まれない。 聞きたくない。 怖い。 怖い。 怖い。