君だけが俺の居場所だった


翡翠の手が美都の手を掴む。

温かかった。

驚くほど。

「行こ」

引かれる。

美都は抵抗しなかった。

雨の中。

二人で歩く。

繋がれた手は離れない。

そして美都は気付いてしまう。

苦しかった胸が。

少しずつ楽になっていることに。

一人じゃない。

ただそれだけで。

こんなにも違うのだと。