君だけが俺の居場所だった


翌日の昼休み美都はいつもの踊り場にいた。

時計を見るとあと五分。

翡翠が来る時間だった。

別に待っているわけじゃない。

そう思おうとする。

でも気付けば階段を見ていた。

足音を探していた。

スマホを見る。

時間は過ぎていた。

翡翠は来ない。

十分。

十五分。

まだ来ない。

胸の奥がざわつく。

何かあったのか。

先生に呼ばれた?

委員会?

違う。

もっと嫌な想像が浮かぶ。

事故。

怪我。

倒れた。

いなくなった。

「……」

呼吸が浅くなる。

落ち着け。

何も起きていない。

そう言い聞かせても頭が止まらない。