君だけが俺の居場所だった


翡翠は黙る。

雨音だけが聞こえる。

美都は俯いた。

言うつもりなんてなかった。

でも。

今日は駄目だった。

家にいると苦しい。

息が詰まる。

静かすぎる部屋も。

誰もいないリビングも。

全部嫌だった。

「神城くん」

翡翠が呼ぶ。

「何」

「じゃあうち来る?」

美都は顔を上げた。