その日の放課後。 翡翠は資料を届けるため生徒会室へ向かった。 扉の向こうから声が聞こえる。 「神城先輩ありがとうございます!」 「助かりました!」 後輩達の声だった。 そっと中を覗く。 美都がいた。 山積みになった書類。 忙しそうな後輩達。 その中心で美都は淡々と仕事を片付けていた。 「次はこれ」 「締切今日だから忘れるな」 短い言葉。 無駄がない。 でも後輩達は素直に従っている。 信頼されているのが分かった。