君だけが俺の居場所だった


昼休み飲み物を買いに行く途中だった。

渡り廊下を歩いていると奥の非常階段に人影が見える。

美都だった。

座り込んでいる。

膝に腕を乗せ俯いていた。

いつもの美都じゃない。

思わず足が止まり声を掛けようとしてやめた。

今は違う気がした。

そのまま静かに立ち去ったけど胸がざわついた。

放課後になり雨はさらに強くなっていた。

職員室から出てきた私は昇降口で立ち止まって外を見ると大雨だった。

その時傘も差さず外へ出ていく人影が見えた。

美都だった。

「え?」

思わず声が漏れる。

そのまま歩いていく。

雨なんて気にしていないみたいにびしょ濡れになりながら。

私はしばらく動けなかった。

普通じゃないよ絶対に。