君だけが俺の居場所だった


翡翠と別れる。

家へ帰る。

玄関を開ける。

静かだった。

いつも通り。

誰もいない部屋。

なのに。

今日はいつもより静かに感じた。

雨音が聞こえる。

ぽつぽつと窓を叩く音。

その瞬間。

胸がざわついた。

頭の中に蘇る。

父親の背中。

母親の背中。

閉まるドア。

置いていかれた日。

全部雨だった。