君だけが俺の居場所だった


家の前まで来る。

雨は少し弱くなっていた。

翡翠は傘を閉じる。

「じゃあね」

そう言って帰ろうとした時だった。

「神城くん」

翡翠が呼び止める。

美都が振り返る。

「何?」

少しだけ迷ったあと。

翡翠はスマホを取り出した。

「連絡先交換しよ」

美都は眉をひそめる。

「なんで」

「一人でいるの辛い時は連絡して」

その言葉に。

美都は一瞬固まった。