君だけが俺の居場所だった


「雨嫌いなの?」

突然聞かれる。

美都の足が止まりそうになる。

翡翠は慌てて続けた。

「言いたくなかったらいいんだけど」

「……」

「今日ちょっと様子おかしかったから」

責める声じゃなかった。

心配する声だった。

だから余計に困る。

話したくない。

でも。

翡翠には嘘をつきたくなかった。