君だけが俺の居場所だった


数秒後返信が来る。

『まだ学校!委員会終わったら届けるね』

その文章を見た瞬間胸の奥が少しだけ軽くなった。

今どことかそんなこと聞く必要なんてなかった。

教科書の話をすればよかっただけだ。

なのにどうしても知りたかった。

翡翠がどこにいるのか。

ちゃんといるのか。

一時間後インターホンが鳴る。

美都は玄関へ向かった。

ドアを開けるとそこには翡翠が立っていた。

「はい」

忘れた教科書を差し出してくる。

「届けに来たよ」

いつも通りの笑顔だった。

その瞬間美都は息を止めた。

家の中に翡翠がいる。

ただそれだけなのにどうしようもなく安心した。