君だけが俺の居場所だった


でも最近の神城くんを思い出す。

目が合う回数と元気のない顔。

何か言いたそうな表情。

そして私がいない時だけ少し不安そうな顔をすること。

「……まさか」

小さく呟く。

でも胸の奥が妙にざわついた。

もし違ったらもし本当に苦しんでいたら私は気付いてあげられるだろうか。

神城くんが助けを求める前にその手を掴めるだろうか。

翡翠は知らない。

今この瞬間も一人の部屋で眠れずにいることを。

そして自分が思っている以上に神城美都の世界の中心になり始めていることも。