君だけが俺の居場所だった


授業中ふと窓際を見る。

神城くんが眠っていた。

思わず目を丸くする。

神城くんが授業中に寝るなんて初めて見た。

先生に起こされる。

周りが少しざわつく。

でも神城くんは怒らない。

いつもなら絶対に不機嫌になるのに。

ただ黙っている。

その顔色が悪くて私は少し怖くなった。

放課後教室で友達と話していた時だった。

ふと視線を感じて振り返ると神城くんがいた。

目が合う。

でもすぐ逸らされた。

最近よくある。

気付けば見ている。

でも目が合うと逸らす。

まるで何かを隠しているみたいに。

「最近神城くん変じゃない?」

友達が言った。

私は返事ができなかった。

だって私もそう思っていたから。

帰り道神城くんの隣を歩く。

前より静かになった。

いや静かというより考え込んでいる。

そんな感じ。

何か言いたそうなのに言えない。

そんな顔をしている。