君だけが俺の居場所だった


昼休み。

美都はいつもの踊り場へ向かっていた。

最近は当たり前になっている。

翡翠が来ることも。

一緒に昼休みを過ごすことも。

だから。

今日もいると思っていた。

けれど。

踊り場には誰もいなかった。

「……」

美都は眉をひそめる。

数分待つ。

それでも来ない。

教室へ戻る。

別に探しているわけじゃない。

そう思いながら教室を見る。

そして。

すぐに見つけた。

翡翠だった。

男子生徒と話している。

楽しそうに笑っている。

向こうも笑っていた。

距離が近い。

仲が良いのが分かる。

美都は視線を逸らした。

別にどうでもいい。

そう思った。