君だけが俺の居場所だった


次の日の放課後生徒会の仕事を終えた美都は校舎を出た。

今日は翡翠と帰る約束はしていない。

それでも無意識に探してしまう。

自分でも呆れるくらいに。

その時だった校舎裏の方から声が聞こえた。

聞き覚えのある声がして足が止まる。

「橘さん」

男の声だった。

委員会の男子。

以前翡翠と話していたやつだった。

物陰から見えた。

翡翠が立っていて少し困ったような顔。

男子は緊張していた。

そして。

「好きです」

その言葉が聞こえた瞬間思考が止まる。

告白。

別に珍しくない。

翡翠は可愛い。

優しい。

告白されてもおかしくない。

そんなこと分かっていた。

分かっていたのに胸が苦しかった。