君だけが俺の居場所だった


放課後。

美都は生徒会室にいた。

書類を確認する。

でも。

ふとした瞬間に思い出す。

翡翠の顔。

緋色の顔。

気付けば時計を見ていた。

後輩が不思議そうに首を傾げる。

「神城先輩?」

「何」

「珍しいですね」

「何が」

「今日ぼーっとしてます」

美都は眉をひそめた。

「してない」

即答だった。