君だけが俺の居場所だった


六月の雨は今日も続いていた。

昼休みになっていつも通り友達と昼食を食べていた。

何気なく教室を見渡す。

そしてまた気付いた。

美都の席が空いている。

「またいない」

ぽつりと呟く。

「誰が?」

友達が聞く。

「神城くん」

「あー」

友達は納得したように頷いた。

「確かに昼休みいつもいないよね」

「だよね」

「生徒会じゃない?」

「毎日?」

「さぁ」

会話はそこで終わった。

でも私の中では終わらなかった。

昼休み終了五分前。

飲み物を買いに行こうと思って階段を降りると踊り場の窓際に人影が見えた。

美都だった。

一人で座っている。

誰もいない場所。

窓の外を見ていた。

雨をただ静かに。

足を止める美都の事を見る。

なんでだろ?

少しだけ寂しそうに見えた。