私だけが知っている、君の秘密


作業が終わる頃私は立ち上がった。

「終わりました」

「助かった」

伊織が優しく笑う。

その時だった。

ガタッ。

突然椅子が倒れる音がして全員が振り返る。

そこには珍しく立ち上がった珀翔がいた。

本を拾おうとしただけらしい。

でも落ちたのは本だけじゃなかった。

ポケットからこの前見たあの写真が滑り落ちる。

私は思わず息を呑んだ。

そして、写真の裏側が見えてしまった。

そこには――

『ずっと親友だ』

と書かれていた。