私だけが知っている、君の秘密


「天音うるあ」

突然朔斗が私の名前を呼んだ。

私は振り返る。

生徒会長の視線が真っ直ぐ向けられていてドキドキと少しだけ緊張する。

「はい」

「お前」

数秒の沈黙。

そして。

「思ったより面白いやつだな」

私は固まった。

玲夜が吹き出し、伊織も笑う。

珀翔だけは本をめくる手を止めていた。

「え?」

意味が分からず私が首を傾げると。

朔斗は少しだけ口元を緩めて言った。

「また来い」