その時。 遠くから声が聞こえた。 「珀翔ー!」 聞き覚えのある声。 振り返る。 玲夜だった。 その後ろには伊織と朔斗もいる。 「また一人で本読んでんの?」 「放っとけ」 「転校生ちゃんもいるじゃん」 玲夜がニヤニヤ笑う。 私は少しだけ身構えた。 「おーい転校生」 伊織が優しく手を振る。 私は慌てて会釈する。 朔斗は腕を組んだままこちらを見ていた。