学校の花壇に見たことのない植物が芽を出した。園芸部の日誌をさかのぼってみると、よく似た植物の観察記録がつけられていた。みっしりと産毛のようなものにおおわれ、ケシの花にも似ているが、ずんぐりとして花芽も巨大だ。やがてぱっくりと口を開いたように割れ、胞子をまき散らす。それを吸った者はいわゆる「芽吹く」という状態になって手に負えない。覚悟を決めろ。自分にしか見えないソレは自分にしか処理できない。