【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~

────翌朝



昨日あの後は、あまり眠れなくて重たい体を無理矢理起こして部屋を出た。
顔を洗う為に洗面台の前に立つと鏡の中にうつる私の目の下には薄っすらとクマができていた。



はぁ……たまたまだよ、たまたま……
きっと昨日は機嫌が悪かっただけだよね?
落ち込んじゃだめっ



そんな自分に気合を入れるために頬っぺたを両手でペチッと叩く。



響也くんはそんな人じゃないよ……。



暗い気持ちを追い払うと私はみんなの朝ごはんと今日から作ると決めていたお弁当を作るためにキッチンに向かった。



昨日春琉くんと大量に買い込んだ食材たちを並べる。



そしてメニューを決めると朝ごはんとお弁当を作るために手を動かしていく。