みんな見ず知らずの私なんかに優しすぎだよ……
みんなの優しさに胸がじんわりとして私はここにきて初めて笑顔がこぼれた。
きっと家もなくなって不安だったから、とても安心したってのもある……。
【ありがとう】
サラサラと文字を書くと、ノートを胸にぎゅっと抱き寄せてみんなに見せる。
精一杯の気持ちを込めて、満面の笑みで笑った。
「「「「………」」」」
するとみんなが目を見開きびっくりしていた。
あれ……?みんなどうしちゃったのかな?
私は不思議で首を傾けてみんなを見るが、みんなそれぞれ目を逸らした。
その後は、ノートを使ってみんなと少しだけ打ち解けることができた。
そして、部屋を案内してもらうと私は声が出ないということで
何かあった時にすぐ助けを求めれるようにと春琉くんの隣の部屋を貸してもらえることになった。
こんなわけのわからない私を受け入れてくれたみんなの優しさに嬉しくて……
あんなにも絶望していた私は、明日からの生活に久しぶりにワクワクとした気持ちが湧き上がった。
みんないい人たちでよかった……っ!
ここに置いてもらうからには…みんなのためにがんばらなきゃっ!
そして何よりも久しぶりに人の気配を感じる家は、とても安心して、いつの間にか深い眠りについていた。



