霊感があるらしい彼女は、信じてくれないクラスメートをぎゃふんと言わせるために、一人で夜の学校に繰り出した。霊の存在を感じる空き教室に乗り込み、その姿を撮影しようとスマホを構える。恐怖心はない。幽霊など見慣れているのだ。上手く撮影できれば、明日には一躍有名人である。想像して、彼女は息を荒くさせる。吸って、吐いて。首が絞まった。スマホが手から滑り落ちた。生温かい息が耳にかかった。「ついてないね、お前」