婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


このまま、こいつの中身を確かめてしまえば……

リオの執事服に手を伸ばした

その時だった。


───コンコンッ、ガチャッ。


「ギル、ちょっといいかい?

………っておや、取り込み中だったかな」


部屋の鍵を開けて入ってきたのは、貼り付けたような笑みを浮かべたアルだった。


「……はぁ……ちっ……アル」


俺はリオの上からゆっくりと身体を退かすと、アルを睨みつける。


解放されたリオは、ガバッと起き上がってベッドの隅へと逃げていく。


「リオ、下で君をメイドが呼んでいるよ。急ぎみたいだから、早く行ってあげな」