婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



そして……また酷い違和感が込み上げる。



俺の背中に乗るその身体は、あまりにも軽すぎる。

さらに、衣服越しに背中を押してくる手は手首と同様にあまりにも小さくて細い。



そして、俺の背中にまたがる足は男と違ってまったく筋肉が付いておらず、柔らかさがある……。


ここまで柔らかいわけがない……よな?


そして、もう何度目か分からない疑問が繰り返される……こいつ本当に男か?



さらに背中の上で呑気に笑いながら、一生懸命に動くリオからは、甘く心地のいい匂いがふわりと漂ってきた。



俺の愛しいリリィと同じ甘い匂い。