婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



……ギル様、お仕事から帰ってきたばかりよね?もしかして……疲れて私に八つ当たりをしてるんじゃ……!?


前世のモラハラ男も、仕事でイライラしている時はいつも不機嫌に当たってきた。



このままだとギル様が屋敷のみんなにモラハラアタックで、八つ当たりをしかねないわっ!前世の私のようになってほしくない……みんなを守るのよっ!!!



正義感がメラメラと沸き起こってきた私は


「ギル様っ、疲れた時にはマッサージが一番いいですよっ!僕に任せてください!」


「……は?何を言って……」


「いいから、いいからっ!ほらほらベッドへどうぞ!」


私は驚いて固まるギル様の背中を、ベッドに向かって全力で強引に押し込んでいく。


「は?!…おいっ!リオ?!」


焦るギル様を無理やりベッドの上にうつ伏せに寝かせると、私はその上にえいっと跨った。