婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】



すると、私の手首をつかみ一瞬不思議な顔をするギル様は、私の袖口から覗く白くて細い手首を凝視すると、確かめるように親指でそっと撫でた。



「……やけにお前の腕は細いな?リオ」


ひ、ひぃぃぃぃぃ……っ!!骨格でバレちゃう……っ?!



このままだとまずい!と慌てていると


ギル様は私から視線を逸らし、朝のようにすっと手を離すと離れていった。



……た、たすかった?な、なんだったの今のは……



そして、なぜだかギル様はまた一人で頭を抱えると深刻そうに何かを考え込んでいるようだった。



はぁぁぁあ……なんかよくわからないけど助かったみたい……。
生きた心地がしなかった……。



胸を撫で下ろしながら、私はさっきから深刻な顔で頭を抱えるギル様をジッと見つめる。



そして、その様子に私は、とある心当たりが頭に浮かんだ。