屋敷に戻る途中、隣を歩くリオにぷいっと顔を背けて悪態をついた。
「……お前のせいだからなっ」
「えーっ!でも、楽しかったでしょ?また一緒に行きましょうねっ!レオ様っ!」
悪びれる様子もせず、むしろ嬉しそうにキラキラとした笑顔で笑いかけてくるリオに俺の胸は再びドキドキと音を立てる。
今日の俺は、なんだか変だ……。特に胸が変な音を立てる……なんだこれ……。
「……お前が暇なら……付き合ってやっても、いいけど……っ」
俺は隣に呑気な顔でキラキラと笑うリオをチラリと見る。
こんなに頭のおかしい女なのに、リオといるのは、楽しい気がする……。
嫌じゃ……ない。
その様子を、少し後ろを歩いていたアルが鋭い視線でじっと見つめていた。
そして誰にも聞こえない小さな声でボソッと呟く。
「あのレオまで懐いてる……
……君はいったい…何者だい?リオ」
アルのリオを見る冷たい瞳は、さらに疑いの色に染めるのを俺たちはまだ知る由もなかった。



