婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


ハッとして飛び起きると、そこにはアルが立っていた。


サラサラの前髪の隙間から覗く綺麗な瞳は、いつも通りの笑みを浮かべながらも、どこか冷ややかに俺たちを見下ろしている。


アルは、昔から怒ると怖いからなぁ……とガックリする。


結局、俺たちは予想はしてたけれど、アルに二人揃って仲良くお説教をされることになった。


「レオも勉強をサボっちゃダメだよね?

リオも好きにしていいとは言ったけど…レオを連れ回すなんて良い度胸だね?

……昨日の俺の言葉をもう忘れたのかな?」


昨日の言葉……?なんかあったのか?


チラリとリオを見ると顔を青くしていた。


そして余所見をする俺にアルは、ちゃんと聞いてる?と優しい口調とは裏腹に威圧するアルに詰め寄られ、すぐに視線をアルに戻す。


そして散々説教された俺たちは並んで

「ごめんなさい……」

と頭を下げるしかなかった。